占い師インタビュー!宇田川友希先生は名前をヤン八木山にするのか?

占い師インタビュー!宇田川友希先生

占い師の人となりに興味があります。

就職活動で占い業界を志望する学生は限りなくゼロに近いでしょう。では、多くの占い師はどんなドラマを経て占い師になったのか。そこにはどんなルーツがあったのか。興味があります。

占いに特別な風景を見出した人たちの物語。今回のゲストは、対面鑑定やウラーラなどでご活躍されている宇田川友希先生です。

宇田川友希先生のプロフィール

タロット占い師の宇田川友希です。マルセイユ、OSHO禅をつかいます。対面鑑定は仙台フォーラスのレムリアの扉でおまちしてます。

あれよりこれよりどれよりも、ツイッターのIDとブログのドメインに目を奪われました。そこにはこう書かれています。

udagawa69u(=宇田川ロックユー)と。

ロックユーとは「お前をロックさせる!」とか「お前の心を揺さぶる!」みたいな意味のスラングなのだそうです。では、お話を伺ってみましょう。

宇田川友希先生にインタビュー

——よろしくお願いします。今日はすごく気になっていることがありまして。

よろしくお願いします。なんでしょう?

——宇田川さんのブログとかツイッターのIDは宇田川ロックユー(udagawa69u)ですよね。

はい(笑)その質問がくるの初めてです。

——ロックに思い入れがあるのかなあと。

姪っ子が6月9日生まれで、お父さんがバンドマン、私はプリプリ世代……で、ロックユーみたいなね(笑)Only We Can Rock You みたいな曲もあるの。それでロックユーをつけた感じです。数字も入れた方が私は好きなので。その辺からきたという。

——宇田川さんの私生活がロックンロールというわけではなく……?

なく(笑)……うづわさんは(占いは)ぜんぶ独学ですか?

——(ふわっと宇田川さんが質問しはじめた!)タロットはそうですね。完全に独学です。

そんでそんで(笑)

——数秘とかはそのあとで勉強しました。

本で?

——本と……ツイッターで教えていただいたり。優しい方が多くてふらっと聞くとふらっと答えてくれるという(笑)

じゃあ、私はうづわさんに聞こう(笑)うづわさんのツイッターは絶品ですよ!言われるでしょ!?

——ありがとうございます!

私はブログをちらっとやっていて……あ、これ録音してたんですね!?

——はい、ロックユーのお話からずっと録音していました(笑)

私ね、ブログをやりたくて……作りたかったんでしょうね。で、ブログをやってるんですけど……何を書いていいかわかんないとか思ってたりして。

——(急に真面目になった……!)

ブログは星の数ほどあるわけじゃないですか。ブログで知り合ったある方が「どんな役立つことよりも、書きたいことを書きたいときに書くしかない!」みたいな(笑)

——いいこと言うなあ(笑)

それしかないと私も思ってるし、いいことなんて書けないし。うづわさんの空気感みたいなのってオリジナルなわけじゃないですか?それしかないと思うんですよ。占い系のブログを作りたいってなったときに、ちょっと面白い感じの、ちょっとふわっとした感じが楽しいかなって。

——タイトルも変わってますよね。ランボーからテイネイへ。

そっちきますか(笑)ちょっと雑すぎて、自分が。練習じゃないですけど、まあ、やってみようって。占いに特化した感じのやったら面白いかなあと。

——書いている人が見えてこないブログが多いなかで宇田川さんはうまく自分を出されてますよね。

そうじゃなきゃ書くことがないんですよ。私はそれしかないし。大きく見せようが小さく見せようが、どうしようもないじゃないですか。私は私でしかないって以外に売りものがない。

——今はどのブログもお得情報の洪水ですが……。

そうそうそう!「これを知っときゃ大丈夫!7つの方法!」とか……もういいと(笑)ハウツーとかもね、とにかく楽しくないと。「あ、この人面白いぞ」ってなったら、もうひとつ読んでくれるくらいでいい。私にはもうそれしかないんですよ。

——こう言ってはあれですが考えてますねえ。

自分が楽しみたいんですよ、とにかく。自分が楽しめないと面白くないんで。

——宇田川さんのご出身はどちらですか?

仙台です、宮城野区。今は利府に住んでるんです。実家からは近いけどね。

——現在の家族構成は?

言える範囲で言えば、結婚はしてないけど長くお付き合いしている男性、パートナーですね。で、彼と犬とさいきん飼い始めたハムスター。

——ブログで拝見しました。600円だったと。

600円に食いついてくる(笑)

——ご両親はご健在ですか?

ご健在です、宮城野区で。ゆくゆくはその土地と家は私が……狙ってます(笑)

——ご兄弟はいらっしゃらない?

三つ歳上のお姉ちゃんが。でも、東京に嫁いで家も買ったし、子供もいるし。私が(実家を)もらうって話はでてます(笑)

——姉妹仲はよかったですか?

いいとは言えないかもしれないです。そこ気になります?(笑)

——よくあるのが「お姉ちゃんが占いをやってて私もやりはじめた」みたいな。

占いを始めたキッカケ知りたいですか?

——ぜひ知りたいです(笑)

私が占いを始めたキッカケは……なんだか知らないけどタロットに興味を持って。SNSとか知らなかったんで……。

——あ、あれ?それは最近の話ですか?

最近ですよ!私、三年目です。対面を始めてからは一年目。

——小さいときは占い自体に興味はありましたか?

興味は全然ない!みんな小さいときから興味があるのかな(笑)

——興味がなかった占いに目覚めたキッカケはどこでしょう?

占いを習えること自体を知らなかったんですね。それでテレビで劇団ひとりがタロットを習ってるのを見て「習えるんだ!」というのから。いちばん初めはそこからですね。

——なるほどなるほど。

私のなかで運命みたいなのが決まってると思ってるところがあったから「なぬ!?」っていう感じで。で、キッカケは仙台のアーケードで……(以下、占い業界の暗部の話なので削除)。

——大幅にカットします(笑)

やっぱり確たるものがないと……本質がない場合だと煽る。ビジネスのために煽る。「あなた!それで大丈夫なの!?」みたいな。それって違うよなと思って。(宇田川さんの最初の占いの先生は)そういうことをやっている人(笑)

——なるほどねえ。

それがビジネスでは正しいのかもしれないけど、私たちはそれを見て判断の材料にはなるなって。煽らない人ほど持ってるものは大きいぞと。煽ってる人ほど薄いんじゃないかって。

——能ある鷹は爪を隠すですね。

私は(その先生の)やり方がイヤだったんですよ、タロットの読み方も含めて。直感とか経験みたいなのから、意味っていうのまで(その先生からは)なにも得られなかったので。

——えええええ?

そうなんですよ。むりやり当てにいく感じがイヤだったんですね。で、違うやり方……簡単に言うと、伊泉龍一先生を知ったっていう。「あ、これが私のやりたいやつだ」って。で、愛月日奈子先生のブログも読むようになって。教えてもらってる感じです。

——宇田川さんのタロットカードはマルセイユ版ですね。

オーソドックスなマルセイユです。大アルカナだけを使うんですけど。(小アルカナが)数札なんで面白くないというか。うづわさんは?

——マルセイユはmamanmiyukiさんのカードを持っています。

聞いたことある!

——人物の顔とかが柔らかいのが特徴です(笑)

これ(オーソドックスなマルセイユ版の人物)はちょっとあれですよね(笑)私は使ってるからでしょうけど、味は感じてきました。

——マルセイユですと読むときは数秘も使ったりしますか?

数で読むとかも書いてあったんで、伊泉龍一先生の本にね。でも、マルセイユより数秘を習ったのが先ですね。

——宇田川さんにとって占いの楽しさと難しさを教えてください。

私は迷っていて(笑)タロットの世界観で押し通すだけじゃなく、質問者さんに寄って……当てにいくじゃないけど……そっちもやっぱり必要かなあって。そこだよね。自信とかいっぱいついて伊泉龍一先生くらいになれば「あんたはこのカードだから!これなの!」って言いきれる(笑)

——言いきるやつができる(笑)

(お客さまの)満足度とか関係なしにしてもいいんだけど、やっぱりそうしちゃうと「あれでよかったのかなあ」って。世間一般が考える「占い」と占い師の言う「占い」は……。

——ギャップは大きいかもしれないですね。

(占い師はお客さまの)質問には最低限は答えてほしい。AかBか。まあCもアリだけど。「いや!それよりあんたね!?」じゃなく、そのバランスが……。

——わかります。多くの占い師が悩んでいることかもしれない。

あんまり寄りすぎるのもね。当たって満足してもらうだけでもいいけど「それもどうなの?」っていう。

——私は占い師はサービス業だと思っていて。お客さまの望む占い方をするのがいいかな?と今のところは考えています。

それもやっぱりいろいろ悩んだあげく、そこに?

——そうですねえ。

私はまだ落ち着いてない(笑)まだ「いやいやいやいや!」っていうのがあるかもしれない。もし占い師さんが占いに来たらどうする?

——お客さまによって対応を変えます(笑)

それだ!私に必要なのはたぶんそれだ(笑)でも、それをするにはいろいろ知ってなきゃいけないですもんね。何人かに相談したけども「そこはやっぱり相手を見なきゃ!断定するのは古いやり方だから!」っていうのを言われた。悩みがない人にとって占いは……。

——娯楽、楽しんでもらうものでしょうか。

そうそうそう。15分の楽しみの対価にお金をもらうでいいと思う。で、変な依存関係みたいなことにもならないと思うんですよ。「面白かったあ!」で終わるわけだから。

——お話を伺っていると宇田川さんはすごく考えてらっしゃるなあと。

考えすぎでね、最近ちょっと不安になってくる(笑)性格的に傲慢になってしまうところがあって。「これでいいんだ!」って。人を寄せつけないみたいな、排除しちゃうような性格を持ってるので。満たされないくらいがいいのかなって思ってたりはします。

——小さいころはどんなお子さんでしたか?

私はゴクミ世代なんですよ。わかります?

——ご、後藤久美子?

そうそう。ゴクミ、宮沢りえと同級生。バブル世代なんです、私。バブルっ子(笑)バブルなんでイケイケなんです!子供のころは生意気で生意気でイヤになるくらいの子供だったと思います。だから、甥っ子とか姪っ子とか見てると「こんなに立派に」って。私の小学校のころに比べれば。

——生意気エピソードなどありましたら。

書けない書けない(笑)

——(書けないレベルだった……)その生意気盛りは中学高校になっても変わらず?

私の学生時代は暗黒ですね。なにも楽しくなかった。

——その時代だと尾崎豊が窓ガラスを割っていたころですか?

そうですね、盗んだバイクで走りだしてた世代。

——この話を掘り下げると各方面に迷惑がかかりそうですね(笑)子供のころの夢はありましたか?

研究とか好きだったんですね。学生のときは「研究室みたいなとこでコツコツとやってたい」みたいなのはざっくりあった!

——理系だったのですね。

理系なんで理屈っぽいんです。だから、ぼんやりとカードを示されただけじゃなくて、そこで説明をしてくれないと納得ができない(笑)「あなたこれでしょ?こういうとこがあるでしょ?だからこう言ってるんだよ」ぐらいのことを言ってもらわないと(笑)

——根拠を欲しがる(笑)

だから、占星術はよく知らないけど、説明とかされても「はい……」みたいな(笑)

——暗黒時代に好きだった本とか映画とかはありますか?

暗黒時代は……映画がすごい好きだった。そういう時代ですよね。音楽はもう完全にプリプリ、ドリカム世代。今でもやっぱり好き。映画(の役者)で好きだったのはメリル・ストリープ。最近で言うと、サッチャーさんの役をやった人です。あれでアカデミー賞をとりました。

——(やばい、なにを言っているのかまったくわからない……)

もしかして知らないかな?「恋におちて」の人なんですよ。ロバート・デ・ニーロとメリル・ストリープ。それがいちばん有名かな。

——「恋に落ちて」は小林明子しか……(笑)社会に出てからもずっと宮城県ですか?

二十歳で神奈川に就職して、まあ一年で辞めて、帰ってきて。ワーキングホリデーでオーストラリアに行って。楽しかったんでしょうね。帰ってきて、またお金を貯めて、次は観光で行ったんですよ。

——詳しくお聞きしたいです!

(ワーキングホリデーでは)一年くらいオーストラリアとニュージーランドを周った記憶がある。でも、あんまり覚えてないんですよ。つまらないことは覚えてるけど、そのころのことはあんまり思い出したくないのかも。

——黒歴史にはフタをするみたいな。

フタをしてね。なんかね「どうでした?」とか聞かれても……あんまりこう……。楽しかったと言えば楽しかったんですよ。

——ワーキングホリデーとはどのような制度なのですか?

中曽根首相の時代に作ったものらしくて。一年間滞在するシステムです。「バイトもしていいよ、学校も行っていいよ」っていう。

——なにをしてもいいんですね。

そうですね、働いてもいい。ちょっと働きましたね。チョコレート工場みたいなとこで詰めものとか、ホースライディングファームみたいなところで住み込みのガイドみたいなことをやってましたね。オーストラリアに行って動物を可愛いと思いはじめた。

——コ、コアラとかですか?

馬がね、やっぱり可愛かった!馬に乗ってたんで。だから、それから23歳とか24歳で帰ってきて犬を飼った(笑)

——オーストラリアでペット好きに(笑)占いシーンみたいなところには近づかなかったですか?

近づかなかったですねえ。行った人の話とかは聞いてたけど、私は行かなかった。

——話を変えまして、ギターを買われましたよね。

買ったから始めたいんですよ(笑)イオン(のギター教室)とかで。8月までは忙しかったんですよ。で、仕事(本業)を辞めたら、時間はあるけれどもお金がないっていうのに気づきだして。

——なるほど(笑)

ちょっと不安になってるんですよ。けっこうグラついてます。うちに引きこもってちゃいけないなって。だって、一週間ぶりくらいですよ、外に出るの。出なきゃダメだなって思った(笑)

——家にいるときはチャット占いを?

チャットはねえ……(以下、チャット占いのデリケートなよもやま話なので削除)。

——さあ、質問に戻ろうかな(笑)宇田川さんはなぜ「宇田川友希」という名前になったのかが気になります。

「友希」は知り合いみたいな人に付けてもらったんですよね、ずいぶん前に。「友を得て希望が叶う」みたいなことを言われて。で、「名字はなにを付けてもいいよ」って。それを採用して。「名字なんかないかなあ」ってなったときに、朝ドラに作家の宇田川先生っていうのが出てきたんですよね。

——ほうほうほう。

「ああ、宇田川いいねえ!」って。ファミレスとかで名前を書くときに使ったりして(笑)本当は対面鑑定やるときにもうちょっと違うのを付けようかなって思ってたんだけども、(付ける前にお客さまが)来ちゃったから。変えるタイミングがなくなったっていう。

——名前を変えたい感じですか?

ブログでは新しい名前、可愛らしいふわっとしたのを付けたいなって。「チャランポラン」みたいな(笑)可愛いポップな感じの、五文字くらいで収まりそうなのがいいなあって。ちょっと(宇田川友希は)固いでしょ?

——確かにぜんぶ漢字ですね。

で、「ヤン八木山」っていうのを思いついたんですけど(笑)

——おおおおお!宮城県人には刺さる!

うづわさんはこういうシュールなの好きそう(笑)

——好きです(笑)「友希」と命名された方は占い師さんですか?

ではなくて。信頼できるような鍼灸師さんに「そういう方がいるわよ」って言われて。付けてもらったというのは覚えてますね。

——そこからの改名を考え中なのですね。

改名っていうかブログ用の。変えてもいいんだけど、ねえ?今まで呼んでた人たちがちょっと迷惑するかなって(笑)

——宇田川さんの原動力はどこでしょう?

私の原動力は探求ですね。飽きっぽいので。だから満足しちゃダメなんですよ。これ(タロットカード)は22枚の世界観で、タロットを勉強することが人生の哲学的な……そういうのが好きなんですよ。

——宇田川さんにとってタロットは人を占う以上に自分の哲学なのですね。

だから好きなんです。ブログも楽しみと探求心。判断の基準は楽しいかどうか(笑)継続には楽しさ、原動力は探求心!

——伊泉龍一先生とか探求心がすごいですよね。よくあんなに分厚い本が書けるなあって(笑)

ねえ?でも、そんなに堅苦しくもなくてね!厚さがあれだから買うまではちょっとだけど(笑)

——この流れでオススメの占い本などありましたら。

伊泉龍一先生の「リーディング・ザ・タロット」!あとはいろんな先生のブログを見て、三枚引きとか動画あげてる先生とかもいて。「すごい勉強になる」とか思って。

——今の時代っぽい!

ねえ?動画で「Aを選んだ人には」とかやってて。見ていくと先生の人柄みたいなのとか、動画だと特に出てて……面白い。

——オススメの先生の動画はありますか?

しみずゆい!彼女はマルセイユと和尚禅とオラクルカードみたいな。面白い方ですね。とても興味深い方。「面白いです」ってメールしたら「ありがとうございます」って返事くれた(笑)いい人だ(笑)

——いい人だ(笑)仲のいい占い師さんとかいらっしゃいますか?

私が金曜日に出ているフォーラスのレムリアの扉でよくコンビ組んでるのが、手相占いの手相大好きちかちゃん。

——ちかちゃん。

お世話してくれたり、話も聞いてくれるし、楽しい。彼女のタロットの読み方とかも「おおお!」って思ったり……ちかちゃん(のインタビュー)もアリですよね。

——ぜひさせていただきたいです。

ちかちゃんがイベントやるときがいいかも。自主開催されてるし。彼女は手相とタロットと……心屋さん。

——通称ぢんさん。

ぢんさん。なんか心屋さんと占い師とで組んでやってるやつとかあるんで。「ちかちゃん、ぜんぶ一人でできんじゃん」と思ったり(笑)興味深い人たくさんいますよね。占い師さんに会いに行きたいですよね。魅力的な人も多いし。

——占い業界に限らず尊敬する人物はいますか?

私たぶんね、たぶんですよ、松井秀樹(笑)ぱっと思い浮かんだのは松井秀樹だった(笑)どうしても比較されるイチローみたいにこだわりもなさそうだし、一緒にいてラクでしょうし、楽しいだろうなって。器の広さも尊敬する……気がする(笑)

——逆に嫌いなタイプは?

嫌いなタイプはオラオラ系とか、上からくるとか、口うるさいとか……そっちですね。

——圧がすごい人(笑)

私が強いからかもしれないですけど。私が強いからカチンとくるのかもしれない(笑)人の悪口ばっかり言ってるとかさ。人をけなしてばっかりとかさ。そういうのは「ん?」って。たぶん自分にそういうのがあるからでしょうね。尊敬できないというか。

——食う寝る遊ぶ以外で毎日することはありますか?

瞑想はいちおう取り入れてるんですけど、まあ、できてないかな(笑)難しいですよね……。しかも、やったからってなにもなるわけじゃない。やっても別にいいことないし。でも、それが本質な感じがして。意味とかみんな求めるじゃないですか。でも、「良いとか悪いとかじゃないんだよ」って。

——宇田川さんの金銭感覚はどうでしょう?

基本ケチだったんですよ。今まではタロットで買う買わないを決めてたんですけど、今年くらいからは流れが来たら買う。タイミングが来たら買うとかを重視して。損得ではないっていうところ。基本はガチガチのケチだったと思います。

——(時間をかなりオーバーしてるし、なによりトイレに行きたい)最後に宇田川さんが信じているものをお聞かせください。

何事も疑ってかかれ……みたいな(笑)正しいと思ってることを疑えというか。「絶対これ!」っていうのは今まではあったんですよ。あったけど、それがなくなったんでしょうね。時代もちょっとありますよね。時代がかなり変わろうとしている感はありますよね。

——哲学とは疑うこと……みたいな話を聞いたことがあります。

「正しいってなにが?誰が決めたの?」って。うん、タロットを勉強したからそれが出てきたのかもしれない。

宇田川がお前をロックさせる

宇田川先生の快活さはまるでロックンロールのように周囲に影響を与えます。ほぼカットしていますが、全体の三分の一くらいは聞く立場のはずの私が喋っていますからね!本当にすまない……。

そして、その快活さの裏には占いに真摯に向き合うからこその悩み。占い師は古代より存在する職業のひとつだそうで、はるか昔から私たち占い師は占い師なりの悩みを抱えていたのでしょう。

鏡リュウジ先生の言葉が頭をよぎります。

真摯な占い師は断言系の未来予言ではなくカウンセリングに近い援助を志すけれど客はズバリ!を求める。その折衷的な状況の中でセッションが進む。

これ。これに悩まない占い師はきっといないし、きっと答えのでない問題なのでしょう。私たちにできることは自分なりの哲学を持つことであり、それに従ったスタイルを確立することなのかもしれません。

宇田川先生の哲学の確立(とヤン八木山への改名)を心より応援しております。