占い師の人となりに興味があります。
就職活動で占い業界を志望する学生は限りなくゼロに近いでしょう。では、多くの占い師はどんなドラマを経て占い師になったのか。そこにはどんなルーツがあったのか。興味があります。
占いに特別な風景を見出した人たちの物語。今回のゲストは、アカシックタロットリーダーこじまやえ先生です。
こじまやえ先生のプロフィール
アカシック☆タロットリーダーです。愛と喜びをテーマに人生楽しんでます。まず、自分が幸せになること♡満ちること♡そこから地球の幸せは始まるよ♪ありのままのあなたで、ますますHappyに♡(*´꒳`*)
- LINE@ : @myz2684g
- ブログ : https://ameblo.jp/joyjoyyae/
ハートマークや顔文字が並ぶなかに「アカシック☆タロット」の文字。間に☆を入れただけではとうてい隠しきれない妖しい魅力を放っています。
そこらへんを根掘り葉掘り聞いてみようと考えていたら、それ以外の話も面白すぎて10,000字インタビューになりました。ロッキンオンジャパンみたい!
あと、やえ先生の語尾には「〜」を脳内補完して読んでください〜。雰囲気が伝わると思います〜。それではどうぞ〜!
こじまやえ先生にインタビュー
——今日はやえさんが生まれてから今までの道のりを辿っていこうかなあと。
えええ、本当ですか(笑)
——よろしくお願いします(笑)最初にご出身はどちらですか?
気仙沼なんですよ。高校卒業までずっといました。海辺の町に縁があって海が大好きなんですよ。だから、七ヶ浜とかすごくシンパシーを感じるというか。地元愛が芽生えそうというか(笑)
——そうなのですね。もうちょっと都会の方だと勝手に思ってました。
本当に?田舎です、海辺の。陸の孤島と言われた気仙沼です。
——東日本大震災のときは大丈夫でしたか?
震災のときは家族は全員ダッシュで逃げて、崖をよじ登って無事だったんですけど、家は完璧に流されて!でも、家はもうボロボロだったので、母曰く「屋根にハクビシンが住み着いていたからもういいのよお」って言ってました(笑)
——こう言ったらあれですが、強制リフォームみたいな感じですね……(笑)
今は別なところに住んでて大丈夫です。幸せに住んでます(笑)
——ご兄弟はいらっしゃいますか?
はい、弟がひとり。弟夫婦と子供がいるんですけど、震災のあと北海道に引っ越して、そっちでもう家を構えてます。
——弟さんとの仲はどうでしたか?
もうめっちゃ可愛くて!なんか雪見だいふくみたいな弟だったんですよ。白くて丸くて……大人になったらぜんぜん違うごっつい人になっちゃったんですけど(笑)
——小さいころは占いやオカルトに興味はありましたか?
大好きで!大好きで!
——(二回言った!)
あなたの知らない世界とか大好きでよく見てて。怖くてイヤなんだけど見ちゃうみたいな。逆に今はまったくそういうのは見ないんですけど。シャットダウン、アクセスしないっていう。なんか(霊的なものを)感じたら「来んな!」「帰って!」みたいな(笑)
——大人になったらお化けに冷たい態度を(笑)
そのころはそういう神秘の世界って幽霊的なものしかなかったじゃないですか。だから、そういうの大好きでした。あと星占いとか雑誌の My Birthday!
——はいはいはい!
うちらの時代はそうでしたよね!
——そういうものに惹かれていた少女時代だったのですね。
興味はありましたねえ。
——中学高校になっても好きなままで?
好きは好きですね。そういう占い系とか心理学的なものがものすごく好きで。なんだろう……人の心の動きとか裏側とか(笑)そういうの好きですよね、うづわさんも。
——はい、すごく(笑)気仙沼には占いスポットなどはありましたか?
ないですね……ほぼないと思います。
——では、テレビとか本を読んだりとか?
My Birthday とか(笑)あとは心理学系の本とか。そういう感じですね。心理学の方にはもともと興味は強くて……母の日に母親に心理学の本をあげたりとか。いやな娘だったと思います。
——これを読んで勉強しなさいと(笑)
「あなたちょっといろいろたまってんじゃないの?」みたいなね……いやな娘(笑)小学校とか中学校とかのころですね。
——お母さまもビックリしたのではないかと……。
だと思います。「なにこの人!?」みたいな。私自身にも心にトラウマとかいろいろあったので、救いを求めてた部分があって。そういう心の世界に触れてはいたんですけど……母親が宗教にハマりまして。
——詳しくお聞きしたいです!
本当ですか(笑)けっこう私の人生の重要ポイントなんですよ。小学校中学年くらいのときに、母がいわゆる新興宗教にハマりまして。家族全員を入信させたんですね。
——ほうほうほう。
それまでに嫁姑問題とか、家庭内の問題とか、いろいろなゴタゴタはあって。母的にも臨界点に達して……宗教に入って。そこから母は宗教一色。今でもずっとそうなんですけど。気仙沼を束ねるくらいに(笑)
——気仙沼のドンに。
母は熱血で「家族のみならず親族一同!そして気仙沼全体を!」みたいな人なんで。私もそういうところがあるんですけど(笑)
——もし言えればで大丈夫なのですが、その宗教名を教えていただけますか?
ピーーーーーーーーーです。わかりますか?
——わかります。けっこう大きな……ちゃんとした新興宗教でよかったです(笑)
悪いものではないんですよ。子供心にも「あ、この教えは間違ってはいない!」っていう判断もあって。やっても悪くはないなあとは思ったんですけど……。でも、なにしろ朝六時に起こされて祈願をする。夜にも六時には祈願をする。それも半強制というか。
——大変だ。
母がそれにハマっているから、本部に定期的に連れていかれたり、会合とかにも一緒に連れていかれるじゃないですか。本は読まされるし……。そういうのはイヤだったけど、お利口さんにはして。友達も勧誘し、彼氏も入信させ(笑)
——(彼氏も入信させ……!)
宗教自体の教えとしては……(詳しく教義を語ってくださいましたが、2018年の日本ではデリケートなことなので削除)。
——なるほどねえ。
でも!私はそれもなんかわかるんだけど、なんとなく腑に落ちないんですよ。神様は「俺が一番!」とか言うかなと思って。そうなんですよ。神様って結局は愛じゃないですか。それなのに「俺が一番!こっちが二番!」とか言わないでしょって!
——(あ、本気で怒ってるやつだ)
頭にきたわけですよ。なんか違うと思って。ピーー先生に感謝しろっていうのも変だなと思って。ピーー先生は「やりたくてやってんだろ!?」と思うわけですよ。
——確かに(笑)
ピーー先生に感謝しろ感謝しろって「感謝の押し売りかよ!」って(笑)「強制かよ!」って思って。それは本当の感謝じゃないし。繋がりたかったら自分で神様と繋がれるはずだと思って。そこはすっごい腑に落ちないし。で、「人間は先が見えないから、神様と繋がらないと幸せになれない」っていうのは「恐怖支配じゃない!?」って思ったわけですよ!
——そうですねえ。
でしょ!?会費は安いっちゃ安いんですよ、そんなに高くないんですけど。そうやって登録して、お金を払って、勉強して、感謝して、祈願して。そうしないと(人々を)守ってくれないのは「おかしくない!?」と思って。
——今はその宗教は辞められたのですか?
母と大喧嘩して辞めたんですよ。辞めたって言ってもちゃんとは辞めてないんです。除籍はしてないんですけど。母が牛耳ってるので、私の籍を(笑)でも、私が辞めるって言ったときに母がすごい錯乱して。
——錯乱して。
「家族の幸せのために家族が一丸で祈願しなきゃ」みたいなことを言われて。「そのために私の自由を奪わないで!」みたいな(笑)「私を数のひとりとして考えてんのかい!」みたいなのもあって。だけど、私が籍を置いてるっていうことが母の安心なら、母が死んだらちゃんと籍を抜けばいいかなって思って。すいません、熱くなって(笑)
——大丈夫です、とても面白いです!
母と大喧嘩して最終的に(その新興宗教と)縁を切ったのが結婚したあと……子供も生まれたあとだったかな。大人になってからだったんですけど。それまではいろんな宗教に関心があったので。エホバの人とか家に来たら、一緒にごはん食べて話を聞いたり。
——(また面白そうな話題が……!)
知り合いの人が「こういう宗教やってる」って言ったらそこに話聞きに行ったり。仙台で声かけられたらついて行って話聞いたりとか。いろいろ……こう……知りたかったんですよ。神様っていうものについて。
——占いを禁止している宗教もありますがピーーーーーーーーーはどうでしたか?
どうなんだろう?その視点で聞いたことはなかったです。
——聞ける機会がありましたらぜひ(笑)高校を卒業して仙台に来られた感じですか?
保育士の専門学校が仙台の向山にあって。そこで寮に入ったんで家を出たんですよ。
——寮だったのですね。やっぱり親元を離れたいという気持ちはありましたか?
昔から。小学校のころに親と一緒に仙台に行って、夕方っていうか……夜景みたいなのを見たときに「私ここにぜったい住む!」って思ったんですね。気仙沼に一生いるって選択肢はもともとなくて。
——親元というより地元を離れたかった?
なんだろう?嫌いっていう感じではないんですよ。気仙沼にはすごく愛着はあるんだけど……なんかもともと「ずっといる場所ではない」っていうのはありました。
——そして、向山の寮に。
寮だったから女の子がいっぱいいたので、一緒に遊びに行ったりもしたんですけど。その寮が九時門限だったので、町(仙台の繁華街)に遊びに行ってもすぐ帰ってこなきゃいけなくて。あとは夜抜けだすくらいだったんですけど。二階の窓をつたわって非常口に行って、そこから外に行くみたいな(笑)
——二階だとまあまあな高さが……。
けっこうな高さがあります、はい(笑)あとは(部屋に)いるときは白札、いないときは赤札みたいなふうにするんですけど、それを友達に細工してもらって外泊したりとか(笑)
——やっぱり寮監みたいな人がいるのですね。
おじさんがいて。九時ごろになると門の前で待ってるんですよ。
——二年間ずっとその寮に?
そうなんです、山奥の。楽しかった!裏に東北大学の寮があって、そこから男の子たちが来るんですよ。酔っぱらってうちの寮の前に来て夜中にすごく騒ぐんですね。それをみんな「来た来た来た来た!」って言って。カーテンの隙間から「アホなことやってる!」って覗くのが面白かったです(笑)
——青春ですね(笑)そのころニックネームみたいなものってありましたか?
「やえちゃん」って呼ばれるくらいでしたね。
——やえさんは(占い師の)名前はこのまま「こじまやえ」でいく感じですか?
たぶん(笑)「やえ」って名前がすごく好きなんですよ。子供のころから愛着があって。だから、(こじまやえで)いくと思います。ありのままでいたいんですよ。なんか変に作りたくないっていうか。
——就職、結婚されてからも神秘的なことは好きなままでしたか?
好きなままなんですけど、占いっていうよりどっちかっていうと……やっぱり神様系とか精神世界とか心理学的なもの。「どうやったら心が楽になるのかな?」みたいな方が重点なんですよね、私の場合。
——精神世界ですとニューエイジっぽい感じですか?
なんだろうなあ……山川さんっていう方が翻訳された本とか。そういうのがすごい好きだったんですよね。精霊の……なんか出てこないんですけど(笑)ご夫婦で外国の本を翻訳をされたるする方で。
※「聖なる予言(ジェームズ・レッドフィールド)」でした
そういうのとか。あとはエドガー・ケイシーの「ひまし油」療法とか(笑)なんかそういうのを真似してみたりとか。
——ありましたねえ。
長男が自立して家を出るときに精神的に辛かったんですね。なんかありきたりなんですけど子離れが辛いっていう。そのときに「もう私は自分を生きよう!」みたいな。「子育ては終わりだ!」って。まだ下に二人いるんですけど(笑)
——(まだ二人いた……!)
自分を知ろうと思って。客観的に知りたいと思ったから、いろんなものを見てもらったんですよ。マヤ暦で自分の性質を見てもらったり。個性心理学とか。
——ほうほうほう。
「あなたの性質はこんな感じですよ」みたいなのをまず知ろうと思ったら、どんどんこう、精神世界の方が好きなんだっていうのを思い出してくるし。そういうのが向いてるっていうか、そういう性質を見せられるっていうか。そうするとどんどん自分が解放されてきて楽になってきて。
——そこらへんがアカシックリーダーへの入口だったのですね。
アカシックを体験したときに「これだ!」みたいな。けっきょく自分が宇宙と繋がりたいって思ってたんですよ(笑)宇宙と繋がるのに「アカシックリーディングがいちばんいい!」みたいな。なんの道具もいらないし。これだって思ったんですよ。
——アカシックリーディングの楽しさや難しさなどありましたら。
自分の感覚だけで宇宙と繋がれるっていうのはすごいことですし。難しいのはそれを自分で信じるってことですね!自分の感覚を自分で信じない限り、それを受け取れないんですよ。ふふふ(笑)
——(不敵な笑みが……!)信じることがひとつのポイントなのですね。
そう。けっきょくそうなると「自分は宇宙なんだ!」っていうことになるんですよ。
——やえさんは最初から信じられましたか?
初回のアカシックリーディングの講座のときに、いきなり「自分の使命をアカシックリーディングしてください」って言われるんですよ(笑)
——スパルタですね(笑)
「え、いきなりですか!?」みたいな(笑)「使命っていう重いものを!?」みたいな。で、やったらできて(笑)
——へええええ!
「すげえ!これなんだ!」みたいな。その感動たるや(笑)
——誰でも一発でできるわけではないですよね?
人によるみたいなんですけど。でも、誰でも本当はできる。回数こなせばこなすほどもっと強く、太く、回路が繋がるみたいな。
——少しゲスな質問なのですが、それは技術の問題なのでしょうか?心の問題になるのでしょうか?
たぶんやっぱり自己信頼感なのかなあ?「これでいいんだ!」みたいな。あとアホになることだと思います(笑)アホになって「宇宙と繋がってる!」って、こう、単純に信じるみたいな(笑)
——そうなのですね(笑)
そうですよ、頭で考えすぎちゃうと絶対できない。だから、頭のいい人はできにくい……難しいのかも、逆に。
——ご自身でもアカシックリーディングをやるようになって……そのあとでタロット占い師のイッキュウさんに出会うのですよね。
ふふふふふふ(笑)いや、もともとはうづわさんですよ(笑)
——え!?
うづわさんのタロットを受けたじゃないですか(笑)三回くらい。
——そ、そうですね!
そのときにすごい感動したんですよ。本当にもう泣くくらいの。最初に息子の子離れのときに行って……なんか救われたんですよ。タロットってこんなに人に愛と希望を与えるものなんだって思ったんですよ……ああ、また感動して(泣)
——(当時の自分を褒めてやりたい)
そこでタロットに対するイメージっていうか……(以下、田野うづわが褒めちぎられているので調子に乗らないように削除)。
——ありがとうございます!
そのときは自分がやるっていうのはまったくなかったんですね。でも、パンケーキを食べようと思ってフォーラスに入ったらレムリアの扉の看板があって。「なにレムリアって!?」みたいな。「行かねば!」と思って。行ったらイッキュウさんがたまたま外に出てきて(笑)
——タイミングがすごい(笑)
「どうですか?」「じゃあ……」みたいな(笑)占ってもらったんですけど。そのとき私、アカシックの友達とみんなでカレーのイベントをやったあとで。
——ブログで拝見しました。バングラディッシュカレーのやつ。
そのとき(アカシックリーディングの)有料メニュー出してたんですけど、あんまりお申し込みがなかったんですよね。それで「私、アカシックリーディングをやってるんですけど、このままやっていっていいですかねえ?」みたいな(笑)
——イッキュウさんに質問を。
そう(笑)「イベントもやって楽しかったけど、どうなのかなあ……?」みたいなことを聞いたんですね。辞めるつもりはなかったけど、今後を聞いたらドンピシャなカードが出て。最後のアドバイスカードに女帝が出たんですよ。
——ほうほうほう。
女帝のカード、私すごい刺さっちゃって。「これ私のカード!」みたいな。「マジ私、女帝!」とか思っちゃって(笑)「カードを見て何か感じますか?」って言われたから「こういう感じ」って言ったら、イッキュウさんはもう忘れてると思うんですけど、「タロットのセンスありますね!」ってぽろっと言ってくれたんですよ!その気になっちゃって(笑)
——(イッキュウさんのファインプレー!)
そのときに急に「タロットやれるかなあ」「面白いかも、自分でやったら」って気持ちが芽生えて……(タロットを始めたのは)それからです。
——そして、アカシックとタロットを融合させたアカシックタロットリーディングを編み出されて。モニターはどれくらいやりましたか?
すごいやったんですよね。85人くらいはやりました。ぜんぶここ(Cafe La Luna というカフェ)で。
——カフェ側も大助かりですね。
私けっこうね、貢献したと思ってます(笑)
——カフェのオーナーが「ここにやえさんの部屋を作ろうかな」って言ってました(笑)
作ってほしい!マジ作ってほしい!
——実際にアカシックタロットリーディングを他人にやってみてどうでしたか?
すごい面白かったです。すごい感動しました。
——やえさん自身も感動を。
けっこう泣きました。七割くらい泣いてたかも。アカシックリーディングをしてると、その方の魂の輝きに触れるんですよ。魂って愛なんですけど。だからもう感動する!
——お客さまの反応は……?
私が急に泣くからみんなビックリして(笑)「泣いてるんですか!?」みたいになったりするんだけど、たぶんそれで私も浄化されてる感じなんですよ。
——涙活という言葉もありますものね。
そうなんです!
——タロットとアカシックを融合させているのは、やえさん以外に存じ上げなくて。その部分での想いなどがありましたら。
アカシックリーディングをしているときって、宇宙のエネルギーが降ってくるので。それを渡しながらタロットもできるっていうのがすごい利点で。タロットの絵柄を通しつつ、その人の魂にも触れてるので、通り一遍じゃない、その方に向けてのメッセージが降りてくるっていうか。
——なるほどなるほど。
私がアカシックリーディングをするときって映像とかが見えるので。それをそのまま伝えたくて絵に描いてたりしてたんですよ。絵が浮かんでから「これはどういう意味なんだろう?」ってもう一回細かくリーディングして、文字にして書いたりするんですよ。すんごい時間と労力がかかるんですよ(笑)
——確かに疲れそうです(笑)
だけどタロットも使うと絵があるし、それを一緒に見るから相手も納得しやすいんですよね。私が書いた絵じゃなくて「こういうのがでてます」っていう納得感がすごいみたいな(笑)私も安心して説明できるし。
——逆にアカシックタロットリーディングの難しいところはありますか?
女の人(お客さま)ってけっこう隠すときがあって。もともと最初からオープンマインドで来てくださる方もいるんですけど。女の子ふたりとかで来て(リーディングを)受けられると難しいんですよ。
——ああ……わかります……。
わかります?(笑)ひとりずつのほうが深くできるんだけど、ねえ?
——隣に友達がいると本心を出してくれないことがあったりしますよね。
そう!そうなんですよ。なんか心開いてもらえてないし、隠してるなあって思うし、だから腑に落ちないで終わるみたいな……消化不良みたいな……。
——(明るい話題に変えてしまおう……!)アカシックやタロットをやってから人間関係に変化はありましたか?
今一緒にイベントやってる子たちは前からの友達なんですよ。私が最初にアカシックリーディングを受けた人、里恵ちゃんって子なんですけど、その人繋がりの友達で。一緒にお茶飲んだりしてて、遊んでて、仲良くなって。普段から遊ぶ人たちでイベントをしている感じです。
——同級生でバンドを組んだ的な。
友達だから好きなものが似てるっていうか。スピ系が好きで。「実はこういうのやろうと思って」とか「じゃあ私も」とか「じゃあやろうよ!」みたいな(笑)
——ここでやえさんの長所短所みたいなことをお聞きしたいです。
長所も短所もたぶん……年のわりに……幼いっていうか(笑)
——そこを長所と見る人もいれば、短所と見る人もいる。
あとは昔「褒めるしか能がない」って友達に言われたこと。傷ついてるトラウマの言葉だったんですけど、でも、それでいいってちょっと前に開きなおったんですね。「だってそれが私だもん!」って。褒めたくって褒めてるし。無理やり作って褒めてるわけじゃないし。その人のいいところを伸ばしたいわけだから……そこが良いところでもあり悪いところでもあり。
——ありがとうございます。やえさんが影響を受けた本や映画などがありましたら。
ガタクタ捨てれば……なんだっけな……なんちゃらっていう影響を受けた本があって(笑)それがいちばん好き。外国人の女性(カレン・キングストン)が書いた本なんですけど。
※ガラクタ捨てれば自分が見える
——どんな内容なのでしょう?
バリにカレンさんが行ったときに……バリ島ってすごいスピリチュアルな島じゃないですか、精霊とかもいるし。そこでバリの人が作ってるベルがあるらしいんですよ。
——バリのベル。
そのベルってすごい特別なベルで。伝統的なもので、外国人には売らないもので、空間を浄化するものらしいんですね。それをカレンさんは、外国人だからもちろん売っていただけないのはあるんだけど、もう何年もかけて通ったらしく。信頼関係を築いてやっとひとつ買えたらしいんですよ。
——いい話だ(笑)
で、バリでのスピリチュアルな学びもあるし、カレンさん自身の感覚もあって、スペース・クリアリングって手法を作ったっぽいんですけど。
——スペース・クリアリング。
家の中の気を整えるっていうか浄化するもので。「それにはまずガラクタを捨てましょう」みたいな。まず気を良くするためには断捨離をして。あと、部屋の隅に想念から出たゴミみたいな、目に見えないエネルギーのカスが溜まるから、そこを綺麗にしましょうっていう。
——(なんとなく耳が痛い……!)
バリだといろんなところに生花を飾ったりして、聖水をかけたりして、清めてるらしいんですけど。カレンさんはそういうのもやるし、蝋燭も置いたりして、四隅を周りながら鈴を鳴らして気を良くしていくっていう。
——鈴で浄化するのですね。
で、カレンさんはいろんな家庭でやるんだけど、周ってる間にいろんなものを感じるらしいんですね。おうちに染みついてる想念みたいなのを。それを解放してクリアリングするっていうのをやって、気を軽くしてる方なんですけど。
——面白いですねえ。
私それがすごく好きで。自分もそういうことをやりたいっていうか。断捨離はものすごい好きではあって。そんな完璧にはできてはいないんですけど(笑)それにすごく共鳴するんですよね。
——スペース・クリアリングはバリのベルがないとできないのですか?
日本の場合は柏手だけでもいいんです!柏手って気を散らすっていうか、すごいパワーがあるらしくって。(部屋の)角のところに行って、下から順番に柏手を打って。音が響かないところがあるんですけど、そこは重いものが溜まってるから。
——なるほど!
何回か叩いていくと(気が)散って響くようになる。そうなると気がクリアになった証拠だからっていう。それを家の角々でやっていくみたいなのがあって……最初はガラクタ捨てて掃除が大事なんですけど(笑)
——(耳が痛い……!)最後にやえさんを動かしているものを教えてください。
動かしているものは……好奇心というか、なんか知らないけど「やりたい!」って体の奥から出てくる欲求みたいなもの。「やってみたい!」って欲求なんですよね、たぶん。やってみないとわかんないって思うから。
——好奇心が行動力に。
なんかアホだから考えてるだけじゃわかんないんですよ。とにかくやってみたり、行ってみたり、(ブログなどで)出してみないとわかんない。今までバイクにも乗ったし、ボディボードもやったし。でも、どれもあっという間に辞めるっていう(笑)やってみたかっただけっていう(笑)
——やえさんはブログなどでの発信も多いですよね。
そうなんです。出さないと気持ち悪いっていうか。湧き上がってきたものって出さないと……循環しないっていうか!四柱推命で見てもらったら、行動の星があって知性の星がないんですって(笑)
やえ燦々と
二時間ほどお話を伺っただけなのに、一貫して心と向き合ってきた人生が窺い知れました。
「アゲ鑑定」か「サゲ鑑定」なのかを気にするお客さまは多いですが、それに習えば、やえ先生のリーディングは他の追随を許さない圧倒的な「アゲ鑑定」と言えるでしょう。
現在のやえ先生のポジティブさやハッピーさには、単なる「キャラ作り」では出すことのできない深みを感じます。誤解を恐れずに言うと、心の闇に裏打ちされたポジティブなのです。
暗い夜を過ごしたからこそ、太陽のありがたみがわかります。
「愛」「喜び」「幸せ」「褒める」などなど。それらの必要性を誰よりも痛感しているからこそ、やえ先生はこれからも暗がりを燦々と照らす「スーパーアゲ鑑定」をもたらしてくれるはずです!
アゲの女帝・こじまやえ先生のご活躍を心より応援しております。